また少々の間ができましたが、コラム第6回です。 前回までのコラムで何度もコーヒーは鮮度が命と繰り返しで述べさせていただきました。 実際にコーヒーショップに行って、鮮度のいいコーヒー豆を購入すれば良いことはおわかりいただけたと思います。 しかし、コーヒー豆の鮮度はなかなか解かるものではありませんし、さらに、すべてのコーヒーショップのモラルが良いとは言いきれるものではありません。 と言うことで、今回の題材はずばりコーヒー豆の選び方という題目としたいと思います。
まず、コーヒー豆といったらどのようなものを想像されるでしょうか。 茶色い小さな豆のようなものか、缶等に入っている茶色の粉を想像される事でしょう。 まあ、どちらにしても、このような状態で鮮度などは解かるものなのでしょうか?
[答え]コーヒー豆の鮮度は見ただけで解かる訳がない。
という事で、はいと豆を見ただけではまず解かりません。 はっきりと解かる方法は、一度飲んでみるというのが一番確実です。 基本的に、コーヒー豆を売っている店自体が繁盛していれば、その店には古い豆はまず残っていません。 常に売れているので、鮮度の良いコーヒー豆を補充しているからです。 対して、繁盛していない店や買い置きをしているような店では、常に鮮度の悪い豆が売られている事になります。 従って、鮮度の良いコーヒーを扱っているか否かは、実際に少量を購入して試してみて、その店の回転率が良いかどうかを判断するべきでしょう。
では、具体的に購入したコーヒーの鮮度の見分け方を述べさせていただきます。 まず、もっとも解かりやすいのが香りです。 鮮度の悪いコーヒー豆は、香りが弱くしかも変に甘いような感じになります。 感覚的には、香り高いコーヒーではなく、コーヒー飲料というような感じの香りに変質しています。 他にも、コーヒーを入れた後のコーヒー豆の粉の形状が抽出前と変わっていない場合も鮮度の悪い証拠です。 鮮度の良いコーヒーはお湯を含むと膨らみますので、抽出後のコーヒー豆は入れる前と形が変わっているものなのです。 さらに、鮮度の悪いコーヒーは露骨で舌につく酸味を持っています。 つまり、コーヒー豆が鮮度の悪くなる結果の一つとして、酸化して酸っぱくなっているのです。 この上、いれたコーヒーは濁っていますし、舌触りも悪くのっぺりとしています。 以上が鮮度の悪いコーヒー豆の見分け方です。 これをまとめると以下のようになります。
はっきり言って、味わうだけでも体に悪いと確信できるような味わいになっています。 そして、このようなコーヒーは実際に体に悪いです。
さて、一度コーヒー豆を購入してしまえば、その店の扱うコーヒー豆の鮮度がおよそ解かるようになったことと思います。 では、逆に、購入前にある程度目安になる情報を見つけることはできないのでしょうか? 非常に細かな部分を見ていけば、確かに、およその見当はつけることができます。 しかし、必ずしも確実とは言えません。 一応、次のような方法もありますので覚えておいてください。
深煎りのコーヒー豆を見る。
深煎りのコーヒー豆は特に鮮度が落ちやすいので、判断に必要な情報を取りやすいです。 まず、見るところは容器に付着している油です。 深煎りのコーヒー豆は表面に油がにじんできますので、当然容器に付着していきます。 つまり、コーヒー豆を長く置いているか、または、容器を全く清掃していない店は容器にべったりと油が付着しているのです。 判断の目安は、特にその油に付着しているちりの量に着目していけば良いでしょう。
他にも、全体的に深煎りのコーヒーを置いているところは、コーヒー豆の知識を持っている店舗であることが多いです。 コーヒー豆は深く煎った方が、コーヒー本来の味が出るといわれています。 特に、キリマンジャロやモカなどが深煎り傾向で置いてある店舗はお勧めできるでしょう。 逆に、浅煎りが多い店は、焙煎のコストをケチっている店舗であることが多いです。 つまり、美味しいコーヒーを客に提供しようと考えている店なのかの判断の目安になるのです。
他にも、コーヒー豆が生豆で購入できる店舗もたいがいは良い店舗です。 自分自身で焙煎工程にかかわっている分、コーヒーの知識をより多くもっているからです。 逆に、どっかからコーヒー豆を仕入れて、ただ売るだけの店の場合には、コーヒー豆は日保ちする商品のひとつという誤った知識を持っている可能性もあるのです。
大体、この辺りが鮮度の良いコーヒー豆を扱っているかを見極めるポイントとなります。 参考になりましたでしょうか? そして、普段皆さんが利用しているコーヒーショップはいかがでしたでしょうか。
皆様が良心的なコーヒーショップから鮮度の良いコーヒー豆を購入し、健康的なコーヒーのあるライフスタイルを送られる事を願っております。 以上、コラム第6回を終わります。