コーヒーの世界

コーヒーとは

コーヒーとは、アカネ科の常緑小木本で和名コーヒーノキの木の実の事です。

この木に花が咲いて実がなり、その果実を採集し、さらに果肉を除いた中心部分がコーヒー豆ということになります。 コーヒーノキの花は白、または、黄色で、果実は赤い色(黄色もある)をしています。 しかし、実際には、そのコーヒー豆を加熱してから砕いて抽出し、始めて飲料として用いられているのです。 普段は身近に有るコーヒーですが、飲料になるまでには意外と手間がかかります。 日本のものとしては、銀杏のようなものを想像して頂ければ良いでしょう。

コーヒーノキの苗

(枯れている葉は筆者の責任です。)

コーヒーノキの原産地は、アフリカのエチオピアの辺りとなります。 この地では、野生のコーヒーノキが茂り、何もしないでも収穫時期には果実がたわわに実っているといわれています。 一説には、コーヒーの語源はこの辺りにある地名のカフア地方から始まったから説もあるくらいです。

さて、昔は当然イスラム勢力がコーヒーの流通を独占した時代がありました。 しかし、ヨーロッパ勢力がそれを嫌がり、例によって世界中の植民地にコーヒー栽培を広めたのです。 現在コーヒーの一大産地であるアフリカや中南アメリカがにコーヒーが伝わったのがちょうどこの時期になります。 このようにして、現在は世界中でコーヒーが栽培され、世界中で愛用されるようになりました。

しかし、このコーヒーノキは熱帯性植物であるため、霜に弱いという弱点を持っています。 そのため、赤道を中心とするコーヒーベルト又はコーヒーゾーンと呼ばれる地帯で栽培されています。 コーヒーの栽培に必要な条件はこれだけでは無く、さらに、高温多雨である事が望まれ、直射日光にも弱いです。 しかも、標高が高い方が良質な酸味を強く持つ様になるので、栽培地はかなり限定されてしまいます。 また、コーヒーノキの種類によっても栽培条件は異ってしまいます。

コーヒーの栽培例

しかし、現在ではコーヒーノキに対する研究も進み、日本国内でも沖縄や小笠原などで栽培が行われているそうです。 日本のコーヒーって一体どのような味がするのでしょうか?