家庭用焙煎機とは、少量の豆を焙煎することのできる機械で、主に一般家庭や香味テスト時の少量焙煎に使用する機械です。 この機械の形態は、ほとんどが熱風式であり、ヒーターで熱した空気を送り込む事により焙煎を行います。 つまり、豆に火を当てずに焙煎を行うのです。
対して、手網焙煎などは豆に直接火が当たるため、直火式という形態になります。
焙煎の度合いの調節は、コーヒー豆に熱風を送る時間の調節により行うため、タイマー設定のみの非常にシンプルな作りになっています。 (もちろん、内部は比較的複雑です。)
焙煎機で、コーヒーを焙煎するに当たっては、とにかくコーヒーの生豆が必要になります。
すでに焙煎されているコーヒー豆を再度煎っても、それほど面白みはありません。 このダブル焙煎法は、コーヒー豆の煎り具合の微調整をするには意味があるかも知れませんが、やっぱり、生豆を焙煎しての焙煎機です。
一応、生豆の種類はアラビカ種であれば、大概は美味しく飲むことができます。 多分、最も好みの豆をより多く焙煎されることと思います。 ただし、初心者の方については、慣れるまでの間は使う生豆を、ブラジルとコロンビアに絞り、何度も焙煎してみると良いと思います。
ただし、どんな生豆を扱うにしても、入念なハンドピックを忘れないようにしましょう。 これを行わないと、焙煎したコーヒーの香味のレベルが2ランクくらい落ちてしまいます。
続いて焙煎機の準備をします。 必要なことは、蓋を開けて焙煎する生豆を入れて、蓋を閉めるだけです。 注意することは、内部が濡れていないことを確認しておくことだけです。
蓋を開け、 | 生豆を入れ、 | 蓋を閉める |
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準備が終了したら、電源スイッチをオンにして、タイマーをまわします。 タイマーは、自分の好みの焙煎具合の時間に調節します。 大体の目安については、焙煎機付属のマニュアルなどに記載されていますので参考にしてください。
これで、焙煎が始まります。 後は、焙煎が終わるのを待つだけになります。 コンセントが抜けていたと言う落ちを作らないように気を付けてください。
焙煎が進行するに従い、コーヒーの生豆が徐々に色付き、普段見慣れている茶色いコーヒー豆に変わっていきます。 通常はこのコーヒー豆の色合いを見て焙煎の終了を判定するのですが、このレベルの機械ではタイマー設定を使って手動制御しなければなりません。 ただし、多少の焙煎の深い浅いのレベルの違いを許容できるのであれば、そのまま焙煎して焙煎具合によるコーヒーの味の違いを試してみても面白いです。
生豆が、焙煎されていく過程を目で見るのは、何度やっても飽きがこないものです。
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焙煎機は、焙煎が終了すると自動的に送風モードに切り替わり、コーヒー豆の冷却を行ってくれます。 焙煎機が止まったら、完了です。 蓋を開けると香ばしく煎られたコーヒー豆ができています。
まだ、コーヒー豆が熱い場合には、タイマーを送風時のメモリにセットして完全に冷やします。
コーヒー豆を取り出したら、コーヒーの皮がたくさん溜まっているチャフ受けの掃除を行って後片付け終了です。 焙煎されたコーヒー豆の取扱には注意しましょう。 コーヒー豆は、生鮮食品です。