ウォータードリップによるコーヒー抽出

ウォータードリップ

ウォータードリップは、水だしコーヒーとも呼ばれる手法で、熱湯ではなく水でコーヒーを抽出するのが特徴です。 熱を加えない分、雑味が抽出されないために味が透き通り、かつ、熱で香りが飛ばないので最も香りの高いコーヒーを得られる抽出法でもあります。 ただし、水の味がそのままコーヒーの味に大きな影響を与えてしまうので注意が必要です。 置いておくだけでも雰囲気があり、美味しいコーヒーの予感をさせます。 ウォータードリップの原理は、細かく挽いたコーヒーの粉にゆっくりと水滴をたらし、時間をかけて抽出するというものです。

必要な器具は、ウォータードリップ器具そのもので、一滴一滴の水滴を落とすことができるのが特徴です。

ウォータードリップの器材一式
組み立て時

ウォータードリップでのコーヒーの入れ方を説明します。 まず、デカンタサーバーの上にロートをセットし、ロートの中に布のフィルターを置きます。 続いて、ロートの中に、極細挽のコーヒー豆をセットし、カバーをかぶせます。

コーヒー粉のセットし、カバーをかぶせる

コーヒー粉のセットが終わったら、次は水です。 なるべく、汲み立てで新鮮な水を使いましょう。 ウォータードリップでは水の味によって、コーヒーの味がかなりの部分決まってしまいます。 水は、ボウルの中に適量を入れ、ゴムのパッキングがついた蓋を閉めます。 ゴムパッキングの中から出ている管でも、水を少量ずつ落とす制御をしています。

ボウルに水を入れる

ここまで用意ができてから、ウォータードリップの器具を汲みたてて、抽出を始めます。 まず、始めに行うことは、つまみを回して、水滴が落ちないようにとめます。 続いて、ボウルをひっくり返して、ウォータードリップの形にセットします。 ボウルから水が出てきますが、つまみを閉めておくとコーヒー粉には落ちないので安心してください。 ここで、つまみを調節して抽出を始めます。 目安は10秒間に5〜7滴程度になります。

つまみで水滴を止め、 ボウルをセットし、 つまみで水滴の量を調整する

後は、ひたすら待つだけです。 2〜3時間程度でコーヒーが出来上がります。 時々、ボウルからぼこぼこっという音が聞こえて来ますので、コーヒーが出来上がるまでの間は風情を楽しんでください。

ウォータードリップ(簡易式)での抽出の様子

このコーヒーを湯せんにかけると香りが高く、澄んだ味のホットコーヒーとなります。 氷を浮かべると、みずみずしく、柔らかくて味のあるアイスコーヒーとなります。 お好みのコーヒーをお楽しみ下さい。